「トマトは手を抜けばすぐに響くし天気にも左右される。(でも)手をいれればそれだけ違う」と話す。印旛村山田の五十嵐道治さん(40)。転作田を利用して越冬トマトを生産している。
五十嵐さんは県農業大学校を卒業後、「中途半端はいや」と七年前に独力でパイプハウスを建て、トマト栽培に取り組んでいる。「自分が好きなことだから苦にならない」と五十嵐さん。
トマト生産を始めた印旛村山田は、印旛沼のほとりの干拓田が広がる水田地帯。ハウスの周りは水田に囲まれ、地下水位も高く、作業条件は決してよくない。
五十嵐さんは、もともと稲作農家の生まれだが、就農するに当たっては、周りから「勤めてからでも遅くない」と反対されたという。
「デスクワークがいやでどうせあるなら早く始めた方がいい」と決断し、実行に移したという。
3連棟と4連棟のパイプハウス2棟580坪を親と力を合わせ3ヵ月かかって建てた。その資金1千100万円あまりは、農業改良育成資金600万円を借りてまかなった。
いま五十嵐さんは、朝8時から夕方5時30分まで作業しメリーロード系の完熟トマトを週2から3回出荷している。生産から収穫までほとんど一人こなす。忙しい時は母親に手伝ってもらうという。
市場に出荷しているトマトは、「熟してから出荷するので味が自慢」と五十嵐さん。トマトの外見はあまりこだわらず、横に流し、11段取りにして収量を上げる。
肥料も有機質を多く使い、馬ふんや骨粉、魚ふん、油かすなどで、自家製のくん炭も使っている。
「冬場はトマトにかかりっきりだが、夏はいちばん自由がきくので、オートバイのレースに出て楽しんでいる。」 地元の農業青年会議のメンバーでもある五十嵐さんは、グリーブに定期的に卸している。(笹川) |